24時間というサイクル

ここ数年ずっと考えていたというか、いまも考えていることだけれど、生産性に24時間という1日のサイクルは適切なのか。

プログラマーの世界だと、とんでもなく生産性の高い人の中には24時間のサイクルで生活していない人がいる (もちろん、そうでない人もいる) 。それは人に依るものなのか、生活スタイルも起因しているのかに私は興味をもっている。誤解のないように、生活スタイルが普通の人とそうではない人は、普通の人がこなすルーチンをやらず、その時間を別のことに費やしていることになるため、生産性が上げることへの一定のモチベーションにはなる。多少はトレードオフの関係で成り立つけれど、そうではない卓越したレベルの場合、生活スタイルにも何かしらの相関関係があるんじゃないかというのが昔からの私の関心事なのだ。

多くの日本人というのは、規則正しく時間に厳しく真面目に生活するように教育されている。そこから逸脱するには心理的な抵抗感、社会的なデメリットが大きい。

私は働き出してからはほとんど朝型の生活スタイルを取ってきて、経験からそれによる成果も実感はできている。朝型の規則正しい生活そのものに悪い面があるか?と聞かれたら、ほとんどない、みんなそうすると良いよとは答える。その生活スタイル自体も否定はしない。むしろ関心事なのは、そうじゃない、一見めちゃくちゃな生活スタイルにも生産性を高めるなにかがあるのかということ。

いまはちょっと時間に余裕ができたのでこの1ヶ月ほど、24時間に縛られない生活スタイルを模索していた。いわば寝る時間と間隔の調整だ。例えば、4時間寝て8時間活動するを1日2セットとか。これは負荷が高くて続かなかった。とまぁ、朝寝たり、昼寝たり、夜寝たりするのを24時間ではないサイクルでいろいろ試してみた。

結論から言うと、難しい、、、というか、自分にはあわない気がしてきた。

感覚的なものでしかないけど、生産性はそう変わらなかったような気がする。決定的に違うことが1つだけあって体調を維持できない。不規則な生活は体調を悪くする。このことは生産性に悪影響を及ぼすことはあっても良いことはないと思う。体調が悪いというのは、風邪を引くとか病気になるとか、そういうことではなく、食べた後で吐き気がするとか、疲れやすいとか、目がみえないとか、そういうことだ。

余談だけど、最近視力が悪くなりつつあるのを自覚できるようになってきた。年齢のせいで毎年徐々に視力が悪くなっていて、1年前ぐらいの視力検査で言うと 0.7 と 1.0 だったと記憶しているけど、日常生活だとあまり意識することはなかった。徐々に悪くなるのを認識するのは難しくてあんまり気にならなかった。たまたまなのか、体調のせいか分からないけれど、最近は目の焦点があわない感じでターミナルの文字がみえないことがたまにある。そのうち目が見えなくなるんだなぁとちょっと不安に思うときがある。

体調が悪くなるのは、これまでの生活スタイルが長年続けてきたものが染みついていて変化への抵抗勢力かもしれない。いまの生活スタイルで困っているわけでもないから体調を維持するには規則正しい生活の方が自分にはあっているように思う。もしかしたら生活スタイルに一番大事なことはその人の体調を良い状態に保つことで、そこに個人差があるだけのお話かもしれない。

生産性には体調が大事という当たり前のお話でした。オチはなかった。ごめんなさい。