ばて気味

開発

アニメーション開発

JS のゲームライブラリをググるといろいろ出てくるんだけど、よく分からないので名前的に親近感のある gameQuery - a javascript game engine with jQuery を使ってみることにした。今からやるなら、これがオススメというのがあったら教えて。

Fedora 日本語 L10N ミーティング in 東京 : ATND

以前 EPEL wiki の翻訳でお世話になった水本さんが来日されるということで参加してきた。翻訳にまつわるいろんなお話がでておもしろかった。
書いて良さそうなことを曖昧にまとめておく。

  • 次世代翻訳システム?

Zanata (ざなーた) という翻訳システムが開発されてるらしい。ドキュメントを眺めたら、Python ライブラリ ZanataPythonLibraryREST API も提供されているので ikazuchi のプラグイン拡張のネタとしてはおもしろいなーと見ていた。

  • 翻訳の方法論

この3段階の翻訳プロセスが良いんじゃないかと議論していた。

    • 自由翻訳: 新しく入ってきた人には好きに翻訳させる
    • 査読・校正翻訳: 翻訳の揺らぎ、ガイドラインに沿ってない内容を確認して修正する
    • 調停翻訳: 翻訳者と査読者で収集がつかなくなったら、最後にこういう理由でこの内容にしますと決める

翻訳の貢献者はそもそも少ないので、翻訳プロセスやガイドラインで縛り過ぎると、面倒くさくなっていなくなっちゃうので、新たに来た人は好きにやらそうという方針。で、2番目と3番目のプロセスも重要で、慣れた人にやってほしいけど、現実は自由翻訳してフィードバックなし、新しく来た人育たない、翻訳の品質悪いとクレーム、翻訳やる気なくすという悪循環。

もちろん、運営者にとって権利や然るべき対応を取る姿勢は否定しません。ただ、OSS コミュニティの翻訳において、著作権や自身のクレジットを意識する人はどのぐらいの割合なんだろうかと思わずにいられなかった。特に Gettext 化により、翻訳対象の細分化が進み、1つの PO ファイルを複数人が翻訳できるようになった。翻訳のクラウド化もあるけど、誰が翻訳してその結果がどこで何に使われようが良いんじゃないかなと私個人は思ってる。個人的にクレジットが意味をもつのは、自身への評価と責任の2つだと思う。PO ファイルの msgid の何個を翻訳したぜーって自慢する人は少ないだろうし、その内容が間違ってても誰かが勝手に修正してくれると思う。そういう緩い翻訳モデルの仕組みができないものかなと思った。

  • 翻訳は誰のため?

エンジニア向けとエンドユーザ向けの翻訳は違うというお話。エンジニアが翻訳すると、カタカナが多くなる。オープンとかクローズとかね。それはそうなんだけど、エンドユーザが翻訳すると、何でも日本語にされてもおかしくなる。シリアライズを直列化とかかな。翻訳は誰向けなのかを明確にして、ターゲット向けの翻訳用語の大綱みたいなものは必要になってくる。これは鶏と卵だと私は思う。そんなの先ず翻訳してから言えよと思うかもしれないけど、どっちが良いのかなぁと迷いながら翻訳するのはモチベーションに悪い影響を及ぼすからだ。

  • Yum は誰のもの?

Yum (やむ) の人たちが、俺らは Fedora じゃねぇ」とごねて出て行っちゃったという件に対して、みんなが「その通り」「当然だ」と納得 (笑) 。ディストリビューションの翻訳のマネジメントの視点から見ると、管理できなくなるので、「みんながアップストリームになってしまわれるのもねぇ」という悲哀があった。

Fedora内閣告示第二号の外来語の表記ガイドライン にそろそろ追従しましょうというお話。MS も Apple も既にそうなっているらしい。いわゆる、ユーザとユーザーの長音を伸ばす伸ばさないのお話。昔の JIS 規格が伸ばさないだったので根が深い。一説に昔の規格だから2バイトもったいなかったんじゃね?という意見も。実際は、話し言葉の日本語はユーザーと伸ばすからその方が自然で良いんだという主張も分かるものの、でも本当の英語の user は伸ばすわけじゃないよねという、、、うーん、日本語難しい。

  • A, B and C の翻訳

英語的には A, B and C だけど、日本語的には A と B, C が正しいというお話。私は A, B, C にして「と」は付けないようにしてると言ったら同意も得られた。「と」は別にいらないよね。

2011/6/23 追記

議事録的なのが ML に流れてました。
[Fedora-trans-ja] Report − Fedora 日本語 L10N ミーティング in 大阪&東京
写真もアップされてた。
noriko.mizumoto | Flickr