うそをつかない

人間は頭が良いから、自分で自分にうそをついていると体に変調をきたす。最も分かりやすいのがうつ病だろう。

以前、wikipedia:監査法人_(テレビドラマ) を見たことがある。wikipedia:ハゲタカ_(テレビドラマ) と並んで私はこのドラマが大好きだ。

監査法人の中に出てくる篠原さんは保守的な立場で長期的な人間関係を重視するが、嘘をついたり不正することを何ら厭わない。同じく登場人物の小野寺さんは自分の理念を信じ、正しいことを貫こうとするが、正しいことをするために不正なことをしてしまう。

私は篠原さんも小野寺さんもどちらの人間も好きだ。彼らは彼らなりの信念をもって行動しているからだ。大人になれば、何が正しいなんてどうでも良いことだと思う。法律で罰せられることはあっても、それが正しくないなんて誰にも言えないと私は思う。

だから、大事なのは自分の主観だ。あなたは本当にその行動が正しいと思ってその行動を取っているのか。たまに正しくないと思っているにも関わらず、誤った行動をとっている人がいる。そういう人たちがうつ病になる。

身近に小野寺さんのような人がいる。高い理念をもちながらも、徐々に現場のことが分からなくなって、平気でうそをつくようになり、自身の保身を第一に考えるようになっていく。

そうならないかもしれないし、そうなるかもしれない。

年をとる

私も30歳を越えて、若い頃よりもやっかいな存在になりつつあることを自覚している。周りに「できない」と言われると「できるよ」と言い返したくなる。否定されるとそんなことないよと反論したくなる。だんだん素直じゃない人間になりつつある。たぶん年を取ったんだなと思うようになってきた。

なるべく私は黙っているのが良いと思っている。何かを言うと老害になったり、メディア力が高まれば影響を与え過ぎてしまうかもしれない。

言葉を発するのも発さないのも、いろいろ考えがあるんだなと思うようになってきた。若い頃は何も意見を言わない上司を見て、この人は何のためにいるんだと蔑んでいたこともあったけど、必ずしもそれが何も考えてないというわけではないかもしれないと最近、思うようになってきた。

これまでは言葉でうそをついて、行動でうそを本当にしてきた。

これからは言葉は必要なくて、行動でうそをつかないことを目指そうと思う。