UN-GO

昨年末に放送が終了したアニメで UN-GO がおもしろかった。原作は坂口安吾の「明治開化 安吾捕物帖」を今風にアレンジした推理ものだ。

主人公で探偵の結城新十郎が言う台詞が好きだ。

人間は堕落する。聖女も英雄も。それを防ぐことはできない。それが救いだ。

俺たちはただ生きて、堕ちるだけだ。

いまの自分の心境や環境、生き方にすっと入ってくるというか、素敵な言葉だなと何となく思う。

楽して暮らしていければそれが一番だと個人的に思う。税金はまともに払ってないけど、それ以外で誰かに迷惑はかけてないだろう。真面目に仕事して他人様に迷惑をかけるよりも、毎日ふらふらと遊んでる方が世の中に対して良いこともあるんじゃないか。会社を辞めて、日々遊んでるような生活をしてて、もうすぐ1年が経とうとしている。こんな生活がこのまま続けば良いなと、それなりに謳歌して楽しんでる。そして、そんな未来があり得ないことも実際には知ってる。

過去と比べて随分、自分は道楽な生き方をしてるなと思いつつ、だからと言って現状に不満があるわけでも、不安があるわけでも、不幸なわけでもない。だから、救いなんだよね。

この機に「堕落論」を読んでみる。楽しみだ。